モノづくりの町東大阪で熱処理工程のある切削加工を得意とする技術集団『切削達人』代表の永田弘です。
突然ですが、みなさんパインアメって知ってますか?
黄色い甘くてドーナツ形状のあの飴です。一度は皆さんも食べたことがあるのではないでしょうか!
先日、パイン株式会社の上田豊会長のお話を聞かせて頂く機会があり、創業77年モノづくり企業の成功の秘訣を学んできました!!
「パインアメ」は、先代が戦争から帰ってきて山ほど食べたいと思ったのがデルモンテのパイナップルの缶詰だった!というのがはじまりで、当時高価で庶民の憧れだったパイン缶の味が1個1円の飴で味わえたら誰もが喜ぶだろうと思いついた!のが誕生秘話だそうです。
私も幼少期から口にしてきた懐かしい味ですが、味や外径、厚み。そして独特なあの穴の内径も日々改良に改良を重ねていると聞いて驚きました。
大胆な変更はせず少しずつ改良を重ねることでお客様には安心感を与え、あえて変わっていないように見せかけているそうです。
たしかに、口にして味や形が大きく変わってしまうと違和感を覚えたり不安になったりしますね!
お伝えできないほど素晴らしい取り組みをされている同社ですが、特に弊社も導入したいと思ったのがバリアフリーな社風創りです。
会長を呼ぶ際に「会長!」と呼んでも返事をしないそうです。皆さん「豊さん」と。その理由は、上下関係をあえてなくしトップダウンではなくボトムアップの社風にすることで下からの意見に耳を傾け、まずはさせてみる。
会長は、お金のことや銀行との折衝、設備投資などの決裁をするだけとのことです。意見やアイデアが採用されスタッフ自身の責任感ややりがいが芽生えてくるので良い空気になるとのこでした。
【スタッフが自ら行動して会社を作っていく】
会長はそっと見守り、そして未来にバトンを繋いでいくのが仕事だとおっしゃっていました!

できる限り主体性をもって行動してほしいと思うのですが、ついつい口を出してしまうのが私の性格です。
今回のお話を聴いて、会社の仕組みを作るのは私の仕事ですが、スタッフの意見やアイデアに耳を傾けそっと見守り、取り入れる柔軟な姿勢を学びました。
口出ししたい時には、前阪神タイガースの岡田監督が試合中ずっと口に入れて戦況を見守って舐めていたように、アレ(パイン飴)を口に放り込みグッと堪えて見守りたいなと思いました!(笑)
しばらく舐めていなかったパイン飴は、昔と変わらず安定、安心の味で幼少期の思い出が蘇ってきました♪