「切削達人」集団 株式会社永田製作所 広報 永田菜々です。
先日、大阪府にあるサントリー山崎蒸溜所を訪れました。
緑豊かな山あいにひっそりと佇む蒸溜所は、日本で初めて本格的なウイスキーづくりが始まった場所です。
この地から始まった一歩が、現在のサントリーグループという大きな企業へと成長していったことを知り、ただの「工場見学」ではない重みを感じました。
施設内を見学していると、サントリーのものづくりにおける不変の精神として「ものづくりの志」が掲げられていました。
ーーーものづくりの志
世界の人々の喜びと幸せのため
歴史・伝統・文化を重んじ
美味・健康・豊かさの創造に挑戦します
人間社会と自然の恵みに感謝して
お客様の安全・安心を最優先し
環境を大切に守ります
ものづくりの担い手としてたゆまぬ研鑽を旨とし
安全職場の実現と技術・技能の進化向上に努め
お客様の期待に応え続けます

この言葉を目にしたとき、私はハッとさせられました。ウイスキーも、私たちが日々取り組んでいる金属加工も、「ものを作る」という点ではまったく同じなのだと気づいたのです。
サントリーの創業者がなぜ山崎の地を選び、なぜ日本人の味覚に合うウイスキーを追求し続けたのかその裏側には、深い情熱と、何度失敗してもあきらめない創業者・鳥井信治郎氏の挑戦がありました。
気の遠くなるような年月をかけて試行錯誤を重ね、ついにジャパニーズウイスキーを作り上げたのです。
私たちは金属を削るという全く異なる仕事ですが「技術・技能の進化向上に努めお客様の期待に応え続けます」という言葉が、誰かの生活を少しでも良くしたいという想い。目には見えにくいけれど、確かに人の役に立っているという誇り。業界は違えど、そこに宿る精神は同じだと感じました。
今回の見学を通じて、あらためて「ものづくり」に携わる誇りと責任を胸に刻むことができました。
私たちの工場から生まれる製品も、誰かの役に立ち、社会を少しずつ支えている。
そんな想いを大切に、これからも仕事に向き合っていきたいと思います。

コメント一覧