多品種・少量生産

弊社が活用しているNC自動旋盤は、一般的にはロボットと組み合わせ、自動車部品などの大規模工場で、大量かつ高速に金属部品を製造するための設備ですが、弊社の本社工場では、多品種少量の製品づくりに活用しています。

本社工場では、試作品から小ロットの部品を、迅速対応で製造しています。

一方、防音体制が完備された第2工場は24時間操業が可能ですので、夜間も無人で量産品を製造しています。コスト競争の激しい量産品はこれまで敬遠していたのですが、最近では、「多少コストがかかってもいいから、量産品にも対応してほしい」というお客さまが増えてきたため、ご要望にお応えするようになりました。

こうしたお客さまニーズが増えている背景には、海外情勢の変化があります。経済成長で人件費や為替が上昇しているアジア諸国に、製造拠点を維持するメリットが希薄になり、大手企業の間で、海外移転していた製造拠点を国内に戻そうという動きが活発化しているのです。

製造コストでのメリットがなくなった上、品質面や危機管理面でも、国内製造業に劣っているのでは、これ以上海外に製造拠点を持つ意味はありません。

しかし、国内に回帰しようにも、海外移転する前に委託していた加工業者の多くは、すでに廃業しているケースが多く、そのため、熱処理後の金属加工に対応力を持つ事業者をネットなどで調査し、弊社へお見積りや試作品を依頼してくる大手企業さまが近年とくに増えています。

そういった大手メーカーさまからは、中小事業者にはあまり発注されない大型部品の依頼がくるケースが多く、弊社でも年々設備の増強を図り、現在では径Φ2からΦ32まで加工が可能なNC自動旋盤を揃え、多品種少量生産から量産品まで、フレキシブルに対応しています。

海外の製造拠点を解消し、国内へのシフトをお考えの皆様、ぜひ一度弊社の工場をご見学ください。

試作品づくりや製造工程の合理化、コストやリードタイムの見直しなど、お客さまのお悩みにお応えする提案をさせていただきます。

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