モノづくりの町東大阪で熱処理工程のある切削加工を得意する技術集団『切削達人!』代表の永田 弘です。
先日、長崎県は対馬に行ってまいりました!
対馬は、九州本土より約130km、朝鮮半島から約50kmの距離にあり、南北82km、東西に18kmと細長い地形で、人口約3万人の島となります。
年間約40万人の外国人観光客が押し寄せる、言わば日本の玄関口です。
「対馬に行ってきた!」と言うと、「何をしにいったの?観光!?」と質問されます。
その理由は、対馬に流れ着く海洋ゴミ、過疎化、増え続ける野良猫、鹿やイノシシによる農作物被害などについて、経営塾で交流のある現地企業さまや環境団体、また地元の子供さんたちと、今取り組まなければならないことや、日本のあるべき姿について一緒に考えるためです!
対馬空港に降り立つまでの飛行機の窓から見える海は、青く透き通っていて「なんて美しい海だ!」と興奮しっぱなしでした。しかし、今回訪問した目的のひとつである海岸でのゴミ拾いを行う場所にたどり着いたとき、私は言葉を失いました。。。
私が目にしたのは、ペットボトルや中身の分からない薬品が入った瓶、発泡スチロール、漁に使われる網、流木などが流れ着いた海岸でした。
対馬は、対馬海流が日本海に流れ込む入口に位置し、冬は大陸からの季節風が吹くという立地条件が重なり、毎年莫大な海ゴミが漂着します。
その量は毎年2万立方メートルと推定されます。(東京ドーム5杯分)そして、その約7割が韓国や中国など海外由来のゴミだそうです。。。
残りの3割は、自国のゴミとなります。
責任者の方から、ゴミ拾いの注意事項として、中に液体が残っている瓶やペットボトルは素手で拾わない!また注射針なども流れ着くこともあるので気を付けるように!と、説明を受けて、いざゴミ拾いスタート!!
発砲スチロールや流木、空き缶やペットボトルなどをゴミ袋がどんどん膨らんでいきます。拾っても拾っても砂浜は見えてきません。汗だくになりながら、総勢30名で炎天下の下2時間拾って、15tにもおよぶ量を回収しました。
「なんでこんな綺麗な海にゴミ捨てんねん!」と怒りと悲しみがこみ上げてきました。我々が住んでいる大阪からはるか遠く離れた対馬で起きている海ゴミ問題は、決して他人事では済まされません。ゴミを拾わず放置状態が続けば、プラスチックが劣化し、温室効果ガスの排出やマイクロプラスチック化が進み、いづれ人体に悪影響を及ぼすのです。
私は、今回初めて対馬に行ったのですが、海洋プラゴミ問題は、個人、企業だけではなく国家を上げて早急に、そしてもっと真剣に取り組まなければならない問題だと強く思いました。
対馬の子供たちが、『対馬の誇れる所は、海が綺麗!』と言っていたのが印象的でした。
未来の子供ために私たちが今、できることから始めていかなけばならない。。。
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